ヤドカリ船長の航海日誌

ラットレースから飛びだせ! 共働き子育てサラリーマン夫婦の投資、資産形成、教育ブログ

心の疲れに効く、「一日一生」

こんにちは、ヤドカリ副船長の妻です。

ワーママって疲れますよね。いつも時間に追われていて、時間がないがゆえに、一生懸命やってもうまく行かないことも少なくない。

家では子どもたちに早くして!と言い、会社では定時に帰るために早く早く!といつも焦っている。。仕事も子育ても頑張ってるけど、空回りしている。。

先週は特にそんなことか重なり、何のために働いてるんだろ、と心は虚しくなるばかり。そういう思考のループにはまっている自分も嫌!そんな時に、ふと目についた「一日一生」というタイトルに惹かれ、読んでみたら心が洗われました。

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比叡山の千日回峰行という厳しい修行を達成した偉いお坊さんの言葉

著者は、天台宗の酒井雄哉・大阿闍梨。天台宗には約7年かけて1,000日間比叡山中を巡拝する「千日回峰行」という修行があります。これは、毎日30〜40㎞、山中を巡拝しながら歩いたり、お堂に9日間こもり、断食、断水、不眠、不臥で不動明王の真言を10万回唱えたりする修行で、終盤になると瞳孔が開き、死臭が漂うと言われるそうです、、

この千日回峰行を成し遂げた人は「大行満大阿闍梨」という称号を与えられることになっており、著者の酒井さんは千日回峰行を2度達成したクレイジーなお方です。

凡人には想像できない厳しさですね。。

そんな厳しい行を達成して何を得たかと聞かれて、酒井阿闍梨は「何もなかった」と答えています。1日無事に行を終えられた、その日はそれでお終い、明日はまた新しい1日、その繰返し、だからだそうです。何を得るかとか考えないで今できることを一生懸命しなさいよ、と。

成果とか目標とか、何のために、とか、そういうものに疲れちゃった方、きっと心が軽くなりますよ。

適切な場所で努力すること大切さ

もう一つ感じたのは、適切な場所で努力することの大切さです。酒井大阿闍梨は、小さい頃は学校もサボってばかり、働きだしてからもラーメン屋や株屋などを転々とし、結婚したら奥さんがわずか2ヶ月で自殺してしまいます。その後は抜け殻のようになっていたものの、縁あって比叡山にて修行をすることになりました。修行を開始したのは30代後半になってからでしたが、天台宗の学校を首席で卒業すると、様々な行を経て千日回峰行を達成します。

酒井阿闍梨は、昔東京で仕事をサボって一日中街を歩き回っていたことが、行で山の中を歩きつづけるのに生きた、と言っています。だから、無駄なことなんて何もないと。

今まで何一つ続かなかったのに、なぜ比叡山での修行は続けることができたのか、酒井阿闍梨の場合は、歩くことが苦にならないというのも、大きかったのではないでしょうか。今までも何かを求めて歩いていたのですが、その場所が比叡山に変わったことにより、歩くことが修行となり、多くの人を励ますことになったのではないかな、と思います。

自分にあった場所で一生懸命過ごしていると、気づいたら高みに登っていて、ふと見渡すと霧が晴れていた、ということなんでしょうね。語り口も柔らかく、酒井阿闍梨が優しく励ましてくれる一冊です。